神社奉拝

官国幣社巡りの記憶

海神神社

長崎県対馬市に鎮座する神社。

対馬国一宮、旧国幣中社

初代天皇神武天皇の祖母 豊玉姫命 を主神とする。

神功皇后ゆかりの社。

 

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ご神紋は「十六菊」(ご神紋の画像は家紋市場より)。

 

 

参道と境内

参道

対馬市中心部からは1時間10分ほど。島内に鉄道はなく、公共交通機関でのアクセスはバスのみに限られる。

 

一の鳥居から三の鳥居まで 

一の鳥居

境内入り口を示す一の鳥居。名神鳥居。

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社号標

昭和9年5月海軍記念日海軍大臣大角岑生による書とある。

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大角 岑生おおすみ みねお、明治9年(1876年5月1日 - 昭和16年(1941年2月5日は愛知県出身の海軍軍人

海軍兵学校24期(成績は3位)。フランス大使館附武官、軍務局長、第3戦隊司令官海軍次官、第2艦隊司令長官、横須賀鎮守府司令長官(第27代)などを歴任。昭和6年(1931年)には海軍大臣(第34代・犬養毅内閣)となる。五・一五事件にて引責辞任するも、昭和8年(1933年)に海軍大臣(第36・37代)の座に復帰。昭和11年(1936年)の二・二六事件後、軍事参議官。中国視察のために乗り込んだ飛行機の墜落事故により死亡。

海軍大将正二位勲一等旭日桐花大綬章男爵。

 

社務所と宝物館

鳥居左手には社務所と宝物館。

社務所は基本的に無人の様子。御朱印をいただきたく、事前に何度も電話をするも繋がらず、いただけないものと覚悟を決めていた。ところが、たまたま清掃を終えお帰りになろうとする神職の方に境内で遭遇、帰り際に引き止める身勝手さを恥じながらも声をかけると快く御朱印をいただけた。

いただいたパンフレットには電話番号が記載されてあり、御朱印をいただきたい方は事前に連絡をすることをお勧めする。

0920-83-0137(神社)

0920-58-0155(宮司宅)

宝物館は予約があれば200円で拝観できる。

 

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義勇奉公の碑。

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参道脇に佇む祭魂社。

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手水舎

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二の鳥居

一の鳥居と同じ明神鳥居。

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獅子狛犬

二の鳥居両脇に佇む。

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 三の鳥居までは長い階段が続く。

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三の鳥居

一の鳥居と同じ明神鳥居。 

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拝殿

方3間吹放の舞殿風建物で入母屋造妻入の桟瓦葺。

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幣殿

桁行3間渡廊式。

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本殿 

3間社流造檜皮葺。奥行3間の身舎に縁を巡らし、正側三方に勾欄を附す。大陸を意識させられる地理であるためか西を向く。

と『神道大辞典』にはあるが、銅板葺であるように見える。維持管理に耐えられず、変更があったのであろうか。

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神饌所

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摂社・末社

english-maf.hatenablog.jp

 

神社概要

鎮座地長崎県対馬市峰町木坂

社格対馬国一宮、旧国幣中社

主神豊玉姫命

配祀彦火火出見命、鵜茅草葺不合命、宗像神、道主貴神

例祭:8月5日

 

由緒

神功皇后新羅征討終わって還御の途、上県郡佐賀村に至り、旗八旒を納めて新羅を鎮める験とせられ、その地に神功皇后及び宗形神を祀る。今の佐賀村八幡である。その後、旗八旒を木坂山に遷して神功皇后を祀ってより佐賀村宗形社を木坂八幡宮(本社)の末社としたとされる。創祀の年月は定かではない。

 

承和4年(837年)従五位上に叙せられる。

貞観元年(859年)従五位上に叙せられる。

貞観12年(870年)正五位下に叙せられる。

明治4年1871年)5月14日 国幣中社に列格。

昭和23年(1948年)神社本庁別表神社に列格。

 

アクセス

バス

  • 厳原港から比田勝方面で1時間、「三根」で乗換え、青海行き(15分)神社前

自動車

 

 

 

 

出典

神道大辞典』平凡社昭和12年

海神神社パンフレット

 

平成29年(2017年)9月29日奉拝。