八坂神社の摂末社
その摂末社を紹介する。
ご神紋は「五瓜に唐花」(ご神紋の画像は家紋市場より)。
摂社・末社
疫神社
疫病除けの神(蘇民将来)を祀る。西楼門を抜けた先に鎮座。
大国主社
本殿西側に鎮座。もと後見殿。
美御前社
本殿東側に鎮座。祭神の三女神。
悪王子社
本殿東側に鎮座。祭神の荒魂。
太田社・白髭社
疫神社の北隣に鎮座。
厳島社
本殿北側に鎮座。
日吉社
境内北東に鎮座。
大神宮社
本殿東側に鎮座。
大年社
本殿西側に鎮座。
北向蛭子社
西楼門から本殿に至る道の途中に鎮座する。
十社
阿蘇社・松尾社・諏訪社・春日社・金峰社・香取社・愛宕社・白山社・熊野社・多賀社を祀る。
アクセス
バス:
自動車:
- JR京都駅 から 自動車11分
徒歩:
出典
公式ホームページ:
平成30年(2018年)3月14日奉拝。
八坂神社
豪華絢爛な祇園祭は全国に知られる。
ご神紋は「五瓜に唐花」(ご神紋の画像は家紋市場より)。
参道と境内
境内まで
京都市の主要な東西の通りの一つである四条通の東の突き当たりに鎮座する。ちなみに四条通の西の突き当たりは松尾神社である。
社号標
大正5年5月、山田得多による書とある。嘉永5年(1852)3月讃岐出身の書家で、京都に居したらしい。
西側の楼門。屋根はもともと檜皮葺であったのが本瓦葺に改められている。重要文化財。
南側にも楼門がある。
境内
手水舎
獅子・狛犬
拝殿
正面3間側面3間入母屋造平入、銅板葺素木造。
本殿
社務所
摂社・末社
神社概要
例祭:6月15日
由緒
清和天皇の貞観18年(876年)、常住寺の僧十禅師円如大法師が神の託宣により移し奉ったのを初めとし、その後、藤原基経が威験に感じて精舎を建立した。
天慶5年(942年)6月東遊・走馬十列等を奉って、先に祈念下東西賊徒の奉賽とせしめられた。
天禄3年(972年)6月15日、円融天皇御疱瘡の祈によって御霊会を勅会となし、走馬・勅楽を奉らしめられた。
天延2年(974年)天台別院とせられ、南都興福寺の支配を受けて来た関係を断つ。
延久4年(1072年)3月、後三條天皇稲荷と共に行幸の例を開かれ、この後両社は相共に行幸を催さるるを定めとした。
天治元年(1124年)6月、崇徳天皇御霊祭の奉幣を復して永例とし、之を臨時祭とせられた。
室町時代において、北野とともに将軍家の産土神たるの地位に居り、三代義満の崇仰は深厚を極めた。
江戸時代を通じて朱印領140石を領した。
明治3年(1870年)2月9日 神祇官勅祭社(中祭)に列格。
明治4年(1871年)5月14日 八坂神社と改称、官幣中社に列格。
大正4年(1915年)11月10日 護王神社と改称、官幣大社に昇格。
アクセス
バス:
自動車:
- JR京都駅 から 自動車11分
徒歩:
出典
公式ホームページ:
平成30年(2018年)3月14日奉拝。
護王神社
旧別格官幣社。
皇統を護持した忠臣 和気清麿朝臣 と 和気広蟲 を主神とする。
ご神紋は「向かい四つ藤」(ご神紋の画像は家紋市場より)。
参道と境内
境内まで
御所西側の蛤門の近く、京都市の主要な南北の通りの一つである烏丸通に接して鎮座する。
社号標
鳥居は一般的な名神鳥居である。
狛猪
和気清麿が宇佐へ配流の際に道鏡から送り込まれた刺客に襲われたが、突如現われた300頭の猪によって難事を救われたとの伝説にちなみ、明治23年(1890年)から狛犬の代わりに「狛猪」が置かれている。
境内
神門と手水舎
拝殿
正面3間側面2間入母屋造妻入、檜皮葺素木造。
祝詞舎
向唐門、檜皮葺素木造。
本殿
1間社流造、檜皮葺素木造。写真では祝詞舎の奥。東を向く。
神饌所。祝詞舎に接する。
摂社・末社
手前から
警察消防招魂社、久邇宮家御霊殿、祖霊社
吉井勇歌碑
吉井 勇(よしい いさむ(1886(明治19年)10月18日- 1960年(昭和35年)11月19日)は大正から昭和にかけての歌人・脚本家。
和気清麿公像
さざれ石
神社概要
主神:和気清麿朝臣、和気広蟲
配祀:藤原百川、路豊永
例祭:4月4日
祭神
和気 清麿(わけ の きよまろ)は備前国藤野郡の出身。奈良時代の末に皇位を奪おうとした弓削道鏡の野望を、その身を賭してこれを挫き、万世一系の皇統を護持した。また、桓武天皇の御代には平安京への遷都を献策し、造宮大夫(剣民部卿)に任ぜられて都造りに精魂を傾けた。
従三位行民部卿兼造宮大夫美作備前国造。薨去後、贈正三位。明治31年(1898年)には薨後1100年を記念し贈正一位となった。
和気 広蟲(わけ の ひろむし)は和気清麿の姉。孝謙天皇に仕えた。孤児の養育に励む。
由緒
初め山城国葛野郡梅ヶ畑村高尾山にある神護寺の境内にあった清麿を祀る霊社に対し、嘉永4年(1851年)3月15日に正一位護王大明神の神階並びに神号を宣下された。
明治7年(1874年)12月22日 護王神社と改称、別格官幣社に列格。
アクセス
バス:
自動車:
- JR京都駅 から 自動車10分
徒歩:
- 京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅 から 徒歩8分
出典
護王神社パンフレット
公式ホームページ:
平成30年(2018年)3月14日奉拝。
日枝神社
東京都千代田区に鎮座する神社。
准勅祭社、旧官幣大社。
山の地主神 大山咋神 を主神とする。
皇居の鬼門を護る社。
ご神紋は「左三つ巴」(ご神紋の画像は家紋市場より)。
参道と境内
境内まで
総理大臣官邸・国会議事堂などの重要施設に隣接して鎮座する。皇居の南東(裏鬼門)に当たる地である。
社号標
元帥海軍大将正二位大勲位功一級伯爵 東郷平八郎による書とある。
東郷 平八郎(とうごう へいはちろう、弘化4年12年12月(1848年1月27日) - 昭和9年(1934年)5月30日)は薩摩藩士、海軍軍人。
薩英戦争で初陣を迎え、戊辰戦争では阿波沖海戦、函館戦争で戦った。明治4年(1871年)から11年(1878年)まで海軍士官としてイギリスに官費留学、国際法を学ぶ。後年の高陞号撃沈事件においてその真価が発揮された。佐世保鎮守府司令長官(第9代)、舞鶴鎮守府司令長官(初代)を歴任。日露戦争にあたっては第一艦隊兼連合艦隊司令長官(第3・4代)に任命され、日本海海戦において勝利を飾る。以降、海軍軍令部部長(第8代)、東宮御学問所総裁を歴任。明治39年(1906年)に日露戦争の功によって大勲位菊花大授賞と功一級金鵄勲章を授与される。翌年明治40年(1907年)には伯爵を授爵。大正2年(1913年)には元帥府に列せられた。喉頭癌、膀胱結石、神経痛、気管支炎の悪化により昭和9年(1934年)死去。国葬が執り行われた。
Time誌において表紙を飾った初の日本人でもある。
鳥居から楼門まで(表参道)
鳥居
境内入り口を示す鳥居。山王鳥居である。明神鳥居の上に合掌、あるいは破風のようなものをつくってあるのが特徴。
急勾配の階段は一直線に参拝者を楼門へと導く。
宝物殿と手水舎
階段を登りきった左手に宝物殿と手水舎がある。
楼門
楼門は三門一戸、左右に廻廊がある。屋根は銅板の瓦棒葺。
拝殿
正面7間、側面3間で廻廊・勾欄は、内部は前面1間通の部分と、その後方奥行2間を中央と左右脇の三部、計四区に分かれる。入母屋造平入で、正面に3間の向拝を縋破風にて葺きおろし、向千鳥破風及び軒唐破風を造る。
東京大空襲にて焼失したため昭和33年(1958年)再建。
本殿・幣殿
本殿 は正面3間、側面3間、廻縁、勾欄を有し、内陣・中陣・外陣に分かれ、入母屋造平入。銅瓦棒葺。東を向く。
幣殿 は正面3間、側面3間、廻縁、勾欄をそなえ、右側後方神饌所に連絡する渡廊を連ね、屋根は両下造。
末社
八坂神社・猿田彦神社、山王稲荷神社
境内北側に鎮座。
山王稲荷神社は東京大空襲の際に焼失は免れた万治2年から伝わる社殿。
鳥居から楼門まで(南参道)
鳥居
境内入り口を示す鳥居。
山王鳥居である。明神鳥居の上に合掌、あるいは破風のようなものをつくってあるのが特徴。エスカレーターを使って境内に到達できる。
神社概要
鎮座地:東京都千代田区永田町
主神:大山咋神
配祀:国常立神・足仲彦尊・伊奘冉神
例祭:6月15日
祭神
由緒
文明年間(1469 - 1486年)太田道灌、江戸城築城にあたり川越山王社を勧請する。
天正18年(1590年)徳川家康入城後、紅葉山に遷し、更に社地を半蔵門外に定めて遷移し、別当・神主を定める。
明暦3年(1657年)大火に御宇烏有に帰するや、直ちに赤坂溜池の現社地に新造する。
万治2年(1659年)将軍家綱のときに遷座の式を仰ぐ。
明治元年(1868年)勅祭社に準ぜられる。
明治3年(1870年)2月9日 神祇官準勅祭社に列格。
昭和20年(1945年)東京大空襲により社殿を焼失。
昭和30年(1955年)「昭和御造営」により社殿再建。
アクセス
自動車:
- JR新橋駅 から 自動車6分ほど
徒歩:
出典
日枝神社パンフレット
公式ホームページ:
平成30年(2018年)3月28日奉拝。
【官国幣社の例祭日】11月篇
官国幣社のうち、11月に例祭日を迎える神社をまとめている。
11月23日に新嘗祭が執り行われる。五穀の収穫を感謝する宮中祭祀であり、全国の神社でも同日に新嘗祭が行われる。このような大きな祭を控えるためか、11月に例祭を迎える神社は11社と、先月の53社に比べかなり少ない。
写真は 神宮ホームページ より
11月1日
都々古別神社(国中、福島県・八規)→12月第2土曜日
11月3日
明治神宮 (官大、東京都)
11月4日
11月5日
都農神社 (国小、宮崎県)→12月5日
11月9日
11月10日
11月15日
宗像神社 (官大、福岡県)→10月2日
竃門神社 (官小、福岡県)
11月17日
11月28日
吉備津神社(国小、鹿児島県)→11月23日前後
別官は「別格官幣社」を表している。
赤字は勅祭社。
※ リンクは記事を作成次第更新する予定。